映画「サンキュー・スモーキング」で英語のリズムを感じよ う!
こんにちは。 Keiko です。
50 年代から 80 年代後半位までの映画やドラマを観ると、煙草を吸っているシーンがごくご く自然に出てきます。でも今の世の中を見わたすと、喫煙は犯罪とまでは行かなくとも限 りなくそれに近い行為として認識されているかもしれません。
確かに喫煙は「百害あって一利なし」というくらいメリットはありません。
とはいえ物事を決めるのに、ひとつのある情報だけに流されて自分自身が何かを決められ なくなっていては進むべき方向も見えてこないのも事実ではないでしょうか。
今回紹介する映画は、ロビイストとしてたばこ業界で活躍する広報担当のニック・ネイラ ーが主人公のコメディ映画「サンキュー・スモーキング」です。
映画では、英会話初心者の方にも使えるシンプルで会話にリズム感を与えてくれるフレー ズがあるので是非覚えてください。
(出典:20 世紀 FOX )
映画「サンキュー・スモーキング」ストーリー
相手の言っている事に強く同意したり、賛同したりするときに使うフレーズとして
“Exactly”が英会話によく出てきます。
この“Exactly!”、単体では「正確に」とか「ちょうど」という意味の副詞です。
会話をしていて、相手が自分の思っている事をぴたりと言い当てたときのリアクションと して使うと会話にリズム感が増して話が更に盛り上がったりします。
父兄参観シーン@1:57-2:03
If your parents told you that chocolate was dangerous, would you just take their word for it?
もし君たちのお父さん、お母さんがチョコレートは危険なものだと言ったら、それをその まま真に受けるかい。
No.
(クラス全員で)ノー!
ニック: Exactly!!
そのとおり!!
《解説》
さて、ここでの“Exactly!!”は
That’s exactly what I mean.または That’s exactly right. それこそが僕の言いたかったことなんだよ。
というセンテンスをひと言で表したものです。
ニックが言いたかったことは、専門家ぶってあれこれと言ってくる人がいるけれど、それ って本当のところ誰が言っているの? 情報ソースはどこからくるの。
「物事を良いか悪いか判断するうえで、誰かが言っている適当な意見だけで判断しないで自 分自身で考えて行動しましょう」というのがニックの言いたかったことなのです。
それにしても、ニック役のアーロン・エッカートの躍動感ある語り口はとてもリズム感が あります。
まるで超人気バンドのボーカルが、
"Do you have a fun tonight? "
みんな今夜はノッてるかい?
と呼びかけると
“Yeah!!”
イエ~!!
っと、オーディエンスが反応するような場面を見ているようで、勢いのあるコール&レスポンスと言っても大げさでないリズム感ある会話のやりとりがこの映画のシーンで楽しく 学べます。
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では、次に“Exactly!”を使った例を挙げてみましょう。
例えばスチュワーデスにモテモテのイケメンパイロットが飛行機に搭乗するため空港を闊 歩する様子を見ていた通行人 2 人がいて、彼らが羨ましそうに言います。
例文 1.
Damn. I should have become a pilot.
ちきしょう、俺もパイロットになっておくべきだったな。
Exactly.
まったくだ。
っと、ボヤキを言う様でも使えます。
また、以前から話題になっていた場所にちょうど出くわした時にも使えるフレーズです。
例文 2.
Is this a great restaurant you mentioned before?
あなたが言っていた素敵なレストランとはここですか。
Yes, exactly. (Yes, that’s exactly what I am talking about.)
そう、その通り。(私が話していたのはまさにこのレストランです。)
「ほんとにそうだよね。」や「まさにその通りです。」と相手の話に同意や賛同しているこ とを表わす「ひと言」として覚えておくと便利です。
※ 質問されたことに対して同じ内容の質問を聞きかえすときに使っています。
《ワンポイントレッスン》
スピーキングのコツとして、会話の最中、相手が言っている事に自分も同じ気持ちになっ た。これを表現するとき、何か凄く良い事を閃いた感じで
“Exactly.”
と、少し大げさに聞こえる感じで言ってみてください。映画のような雰囲気がでます。
うまく雰囲気が作れると会話にリズムが生まれて「でしょ!だから・・・」といった具合 で会話に勢いがつくと思います。
最後に動画にある父兄参観でのやりとりを書き取りました。
翻訳、字幕の順でくり返しリスニングをしてみてください。意味を理解した上で読んだり 聞いたりと英文を追いかけていくと、徐々に英文そのものが定着していきます。
(父兄参観シーン@0:13-2:16)
担任教師: Mr. Naylor?
ネイラーさん?
担任教師: It’s your turn.
あなたの番です。
ニック: Ah.
はい。
担任教師: Joey is such a bright young man.
ジョーイはとても明るい子なのですが。
担任教師: We all look forward to his coming out of his shell a little.
もう少し自分の殻から抜け出すことを期待しているんですよ。
担任教師: He’s a bit shy.
彼は少し内気ですね。
ニック: Yeah, he gets that from his mother.
そうなんですよ。そこは母親譲りでね。
ニック:Hey, Joey.
ヘイ、ジョーイ。
ジョーイ: Please don’t ruin my childhood.
頼むから僕に恥をかかせないでよ。
ニック:Come on, Joey. Trust me.
よせよジョーイ。まかせとけって。
ニック:How many of you want to be lawyers when you grow up?
(クラスに向かって)この中で将来弁護士になりたい人は何人いますか?
ニック: Right.
なるほど。
ニック: How about…movie stars?
では、ムービースターになりたい人は?
ニック: How about lobbyists?
それじゃあロビイストになりたい人は?
男子生徒: What’s that?
なにそれ?
ニック: It’s kind of like being a movie star. It’s what I do.
映画スターみたいなものだけど、私がやっている仕事です。
ニック: I talk for a living.
わたしは話をすることを仕事にしています。
男子生徒: What do you talk about?
何について話しているの?
ニック: I speak on behalf of cigarettes.
私は煙草について話しています。
女子生徒: My mom used to smoke. She says that cigarettes kill.
わたしのママは昔たばこを吸っていたけど、煙草は毒だって言っているわ。
ニック: Really? Now, is your mommy a doctor?
ほんとかい。ママはお医者さん?
女子生徒: No.
いいえ。
ニック: A scientific researcher of some kind?
科学研究者か何か?
女子生徒: No.
いいえ。
ニック: Well, she doesn’t exactly sound like a credible expert, now, does she?
そうかぁ。それじゃママの言っている事は本当かどうかわからないよね。
女子生徒:・・・
ニック: Don’t feel bad.
気にしないでね。
ニック: It’s okay to listen to your mom.
ママの言うことを聞くことは良い事だよ。
ニック: I mean, it’s good to listen to your parents… Joey.
両親の言うことはよく聞かないとね。だろ、ジョーイ。
ニック: All I’m suggesting is that there will always be people trying to tell you what to do and what to think.
私が言いたいのは、こうしなさいとか、こう考えなさいと言おうとする人たちはどこにで もいます。
ニック: There probably already are people doing that. Am I right?
ここでだって(学校)そういう人たちがいると思うけれど、皆さんそうは思いませんか。
生徒達: Yes.
はい。
ニック: I’m here to say that when someone tries to act like some sort of an expert, you can respond, “Who says?”
ここで言いたいのは、何かしらの専門家みたいに振る舞ってくる人がいたらこう返すとい いですよ。「それは誰が言ったの?」
男子生徒: So, cigarettes are good for you?
それじゃあ、煙草は良いモノなの?
担任教師: No!
違いますよ!
ニック: No, that’s not… That’s not what I’m getting at.
違うちがう、わたしが言っているのはそう言うことじゃない。
ニック: My point is that you have to think for yourself.
わたしが言いたいのは、みんなに自分自身で考えてほしいということです。
ニック:You have to challenge authority.
権力のあるものに対して説明を求めるくらいじゃなきゃダメさ。
ニック: If your parents told you that chocolate was dangerous, would you just take their word for it?
もし君たちのお父さん、お母さんがチョコレートは危険なものだと言ってきたら、それを そのまま真に受けるかい。
生徒達: No.
ノー!!
ニック: Exactly!!
その通り!!
ニック: So perhaps instead of acting like sheep when it comes to cigarettes, you should find out for yourself.
だから煙草は毒だと言われたからといって鵜呑みにしないで、自分で真実を見つけるべき だよ。
担任教師: Okay, then. Thank you, Mr. Naylor, for joining us.
(慌てて遮るように) はい、ここまでで結構です。ミスターネイラーさん、参加くださっ てありがとうございます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本語に比べると英語はひとつひとつの単語が持っているイン
トネーションからか、リズムを感じられる言葉だと思います。
Exactly!!
も短いながらもその一言でその場を盛り上げてしまえるフレーズです。使うほどに英会話に磨きがかかると思うのでぜひ使ってみてください。
では、また!
Keiko
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