英語で言える?かまってちゃん

英語で言える?

「かまってちゃん」「甘えん坊」「ベタベタする」英語表現完全ガイド

 

これ、英語で言えますか?

近年、若年層を中心としたスラングとして「かまってちゃん」「かまちょ」という言葉が広く使われるようになりました。「かまってちゃん」「かまちょ」とはご存知の通り、周りからかまってもらいため、周囲の関心を引く言動を繰り返す目立ちたがり屋さんのこと。この記事では、そんな「かまってちゃん」「かまちょ」と、そこから派生する「甘えん坊」「ベタベタする」という英語表現をご紹介します。

 

「ベタベタする」「甘える」は便利な「clingy」を使おう

 

【キーセンテンス】
I wonder why this cat is being so clingy ? ―I bet she is hungry! She is asking for food!

なんでこの猫こんなにベタベタしてくるんやろか? ーお腹すいたんやない!食べ物くれって言いようとよ!

「甘えん坊」のようなニュアンスの「かまってちゃん」にも、ちょっぴし鬱陶しい「かまってちゃん」にも使える便利な単語が【clingy】です。

表音式綴り :kling·ee

国際音声記号:/ˈklɪŋi/

カナ表記  :クリ(ン)ギー

と発音し、「ン」を強く発音しないことがネイティブ発音に近づくポイントです!

 

【clingy】は形容詞なので【clingy + 名詞】や【be動詞 + clingy】の形で使うのが一般的。

この【clingy】は動詞【cling】が形容詞になったものです。もともとは「(ぴったり)くっつく/しがみつく/まとわりつく」のように、なかなか簡単にはがれない意味で使われます。

例えば、乳幼児がママに「抱っこ、抱っこ〜!」と繰り返す時も「He/She is a bit clingy.(甘えん坊だわ)」という表現が使えます。このようなシチュエーションでの【clingy】は「抱っこ、抱っこ、ってしつこいなあ」というニュアンスでも使えますし、愛情をもって「甘えん坊で困ったちゃんだなあ」といった意味合いでも使えます。ポジティブ、ネガティブ両方のシーンで使えるとても便利な単語です!

 

“clingy”以外に使える「かまってちゃん、かまちょ、甘えん坊」表現5選

【clingy】以外にも使える「甘えん坊」や「べたべたする」という表現が、

・be affectionate =愛情表現豊かな

・be spoiled   =甘やかされる、甘やかされて育った

です。

【例文①:be affectionate】
The kitten is affectionate and loves to cuddle with its owner.

その子猫は甘えん坊で、飼い主にピッタリ寄り添うのが大好きです。

【be affectionate】は【愛情表現豊かな】という意味。ハグやキス、手を繋ぐなどの目に見える行動や言葉で愛情表現する場合に使われることが多いです。人前で愛情表現をすることが少ない日本人にとっては【ベタベタする】という意味としても使えます。

 

【例文②:be spoiled】
The dog has been spoiled and now expects to be pampered all the time.

その犬はずっと甘やかされて育ち、今ではいつも手厚く世話されることが当然だと思っています。

【be spoiled】は特に人やペットに対して【過度に甘やかされた】という意味で使われ、ポジティブ、ネガティブどちらの意味でも使われます。

 

海外では誕生日や母の日、父の日などに「Happy birthday. Hope you get spoiled today(お誕生日おめでとう!今日はしっかり甘やかされてね!)」なんてメッセージを送り合ったりもしますよ。

 

大人に対して「かまってちゃん」という言葉を使う場合、「ちょっと面倒な人」とネガティブな感情を抱くことが多いのではないでしょうか。

 

そんな「あの人ちょっと『かまってちゃん』だよね」というネガティブな意味合いを含む表現として使えるのが、

 

・be an attention seeker =周囲の気を引こうとする人

・be needy           =愛情や関心を求める

・be (such) a baby       =幼児のような子供っぽい振る舞いや要求をすること

 

です。どの表現もネガティブな意味合いを含むため、自分の苛立ちや鬱陶しい気持ちも一緒に伝えることができます。

 

【例文③:be an attention seeker】
She is an attention seeker. The best thing to do is to just ignore her.

彼女はかまってちゃんだから、無視するのが一番だよ。

【例文④:be needy】
Why are you so needy ?

なんでそんなにかまってちゃんなの?!

【例文⑤:be (such) a baby】
He is being such a baby. Leave him alone.

彼はかまってほしいだけ。放っておいたらいい。

 

まとめ

①be clingy       (ポジティブ&ネガティブ)

②be affectionate   (ポジティブ&ネガティブ)

③be spoiled     (ポジティブ&ネガティブ)

④an attention seeker (ネガティブ)

⑤be needy      (ネガティブ)

⑥be (such) a baby  (ネガティブ)

 

この記事では、英語で「かまってちゃん」という表現をご紹介しました。

 

「かまってちゃん」という表現を使う時、対象がペットなのか子どもなのか大人なのか、またその時の状況によってニュアンスが違うことがあるかと思います。

 

ネガティブな意味合いを含めたいのか、愛らしいニュアンスを伝えたいのかによって適切な表現を使い分け、自然なコミュニケーション力をアップさせましょう。